19話のだりなつの考察+感想

 

お久しぶりです、こやです。

 
今回はアニメの19話が凄くよかったのでちょっと考察して感想書こうと思います。
 
深読みし過ぎとかこじつけみたいになってる部分も多々出てくるかと思うので、
嫌いな人は読まない事をお勧めします。
 
基本的に「この演出がすごい!」という駄文まとめでアニメ批判的な部分はありません。
 
ではまず今回のお話とだりなつそのものについてなんですが、
アニメアイドルマスターシンデレラガールズでメインとなるユニットの一つ、*のメンバー多田李衣菜が同じくロックアイドルとして所属する木村夏樹のバンドデビューのニュース、夏樹との触れ合いにより自分を見つめ直すみたいな回でした。
 
多田李衣菜と木村夏樹の関係については、ゲーム内では「ロック・ザ・ビート」というユニットを組んでいて、それ以前から「だりなつ」として親しまれており、アイドルセッションイベントでは2人で主役を務める等公式でも有数の絡み露出の多いコンビです。
「にわか」なロックアイドルと「本格」ロックアイドル、少しギャップのある組み合わせが人気で、前回のアニメでスポットを当てられた杏きらと同様、アイドルマスターシンデレラガールズを代表するユニットの一つです。
しかしCDデビューしてボイスの付いている李衣菜とボイス未実装の夏樹というコンビのためか、アニメで李衣菜がCPとしてメインに入った際も夏樹との掛け合い等はありませんでした。
2期に入り2人は出会い、今回のお話に続きます。
 
 
さておさらいはこの辺にして本編の考察に移ります。
一つ一つの細かい演出についての考察はロックとか演出技法に詳しい人に任せて、私は一つの要素にフォーカスを当て て全体の流れを見てみようと思います。
 
 
今回私がこの19話のポイントと考え考察の主題とした要素はずばり、
「服」です。
 
アイドルマスターアニメの特長でもありますが、アイドル達は様々な私服を見せてくれます。
19話内だけでもアイドル達は色んな服に身を包みました。
 
今回は主に李衣菜の服の変化を見ながらお話を追ってみたいと思います。
 
まず、ゲーム内の李衣菜の服を見ると「水色」「黒×」「黒×ピンク」「」等の色を使ったものが多いことに触れておきます。
 
というわけで早速、今回李衣菜が着ていた服を羅列してみます
①私服1
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冒頭と中盤で着ていたもの。
ネックレスがピックとイチゴで全然違うのにお揃いって感じなのが*っぽいですね
②私服2

 

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言わずと知れたデフォルト衣装。
黒パーカーにチェックスカート、
胸元に大きく書かれた「Rock」文字のTシャツが李衣菜らしい。
一応夏樹の私服も。今回は主に黒ジャケット着てましたね。インナーはノーマルのもの。
 
③私服3
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作中で数回着てる黒×のボーダーパーカー+黒ボトムス。

 
④私服4
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黒のTシャツに模様、白パーカーに黒チェックスカート。
夏樹と海ドライブした時などに着ています。
 
⑤私服5
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夏樹のライブを見に行った時の服です。
×黒Tシャツに黒スカート。
 
⑥*衣装
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CDのジャケットでも着ている衣装です。黒×水色基調で猫耳ヘッドホンが可愛い。みくはピンク
 
⑦CPジャージ
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カラーは属性、ワッペンはユニットお揃いのジャージ。水色基調で、これまたみくはピンク。
 
練習着
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序盤の夏樹のバンドデビューを知る時の服。薄い水色ジャージにTシャツは黒×
 
⑨部屋着
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黒×のTシャツに水色のズボン。
部屋着は複数あって色味は大体同じ感じっぽい。
 
さて勘のいい人だったらもう何が言いたいか気付いたかもしれませんが、
ここから読み取れる事を考察していきたいと思います。
 
まず何より
黒×が多い。
たぶん李衣菜の好きな色味だとか、李衣菜の中の「ロックぽさ」なんだと思います。
そして、同じく夏樹の服も黒×の色味が多いです。
数回出てきたライブ衣装も黒×でした。
私服と衣装で並んでいても違和感が無いくらい彼女らの服の色味は似てる。
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作中のライブハウスも黒×基調です。
こういう所に2人の相性の良さとか、親和性みたいなのが見えます。
 
そして、次に多いのが水色
この色は私服ではほぼ登場せず、「*の多田李衣菜」として活動している時に着ています。(ex.ステージ衣装・ジャージ・練習着)
そして、李衣菜が水色を着る時、
必ず横にいるのがみく。服はピンク
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先ほどの夏樹と李衣菜の全身画の直後に*写真撮影でみくと李衣菜の全身画が入るので、より一層この2人の「ちぐはぐ感」が強調されています。これは確実に対比の演出でしょう。
私服は黒×、アイドル衣装は水色
→この対比はそのまま「だりなつ」と「みくりーな」の対比ではないでしょうか?
 
の李衣菜と水色の李衣菜がいて、
それは
「ロックに憧れてロックアイドルをやりたい李衣菜」
「自分で決めたみくとのユニットで*を頑張りたい李衣菜」
なんだと思いました。
 
そこで面白いなと思ったのが部屋着。
 
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上と下で黒水色分かれています。このカットは夏樹にバンドに誘われた後に挿入されたもので、
まさしくロックをやりたい多田李衣菜*を頑張りたい多田李衣菜の葛藤そのものではないでしょうか。
*のライブ後、「*が私のロック」と吹っ切った後は部屋着のシーンは映りません。
 
色の他に、最初はデカデカと胸元に書いてあったRockの文字が服が変わる毎に小さくなって李衣菜にとってのロックが「着飾るもの」から「内面的なもの」に変化していってるんだろうなと思いました。
 
また、最初に着ていた服を最後にも着ますがこれに関しては並べるとよくわかりますが、
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最初はポシェットの所為でスラッシュが入ってしまい見えなかった「Rock of MIND」(精神の中のロック?)という文字がラストではハッキリ見える様になっているという違いがあり、
李衣菜にとってのRockへの考え方が変わったのかなと考えさせられます。
 
以上にまとめた様に、19話だけでもたくさんたくさん衣装が出てきて、キャラクターの心を映している様に感じます。
 
そして、最後に私が気付いて1番鳥肌が立った部分についてですが、
 
序盤の李衣菜の服
f:id:okoya:20150823164530j:image水色のジャージですが、
これはゲーム内の木村夏樹ノーマルによく似ています。
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これはまぁ憧れとかで簡単に説明がつきますが、
19話ラストの夏樹の服も
f:id:okoya:20150823164930j:imageこちら
首にかけたヘッドホン、英字Tシャツに赤いミニスカート、これは
f:id:okoya:20150823165002j:image多田李衣菜のノーマルの衣装によく似ているのです……
 
もちろん、同じくロック趣味を持っていますから服のセンスが似ることもあるでしょうが、まぁ意図して似せているんでしょう。これにはお互い影響し合って成長していっただりなつの姿が被って何かいいなぁと思わされました……
 
また衣装以外の部分では、何度かあった李衣菜と夏樹が「会った場面」に関して、
 
夏樹が李衣菜をバイクで追い越して先の駐車場で待つ
夏樹がライブをしている所に李衣菜が行く
李衣菜の帰りを先回りしてバイクを止めて待つ(ドライブシーン)
ライブハウスで李衣菜が来るのを待つ
と、「李衣菜が夏樹を追いかける」構図になっていました。
 
先にロックアイドルとしてブレイクしている夏樹を追いかける李衣菜のオマージュでしょうか、しかし、最後のシーンでは
夏樹が常務の誘いを断ってくるのを待つ李衣菜」と初めて逆の立場になります。
ここからリスタート、初めて同じスタートラインに立ったんだなという感じがしてうるっと来てしまいました。
 
最後に、
今回のアニメは非常に賛否が分かれた様で、私のTwitterのタイムラインにも絶賛する声の他に批判意見がたくさん流れてきました。
そんな中ですが、私の個人的意見として宣言すると今回は最高の回だったと思います。
 
ボイス未実装のアイドルに声優を付けて、曲を一つ与えて、アニメの回一つ、いえ一つどころか何回も前に出会いを作り、アニメの一本の軸として昇華してもらえたのは本当にすごいことで、ゲームアイドルマスターシンデレラガールズを代表するユニットをしっかりアニメでも尊重してるよって言われた気がします。
解散したのが「ロック・ザ・ビート」でなく「にわかロック」なのもアニメアイドルマスターシンデレラガールズからの最大限の敬意だった様に思えるのです。
 
いいアニメ見せてもらえました、
なつなな擁する*含め、アニメアイドルマスターシンデレラガールズ今後の展開から目が離せませんー!
 
拙文にお付き合いいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いできたら嬉しいです〜
 
 
 

速水奏のテーマとは?

 鏡の中の世界があるのなら、

 

そこに映る私は私なのかしら?  

 

      --速水奏

 

 

こんにちは、こやです。今日私がお届けしたい文章は、

アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドル、

「速水奏」についてです。

 

個人の見解に基づく考察ですので

自分のキャラ観を大事にしたい人、

考察苦手な人はバックしてください。

あと画像貼ってないので奏の絵柄把握してる方向きです、思い出しながら読んでね。

 

さて、彼女は言わずと知れたクール属性のボイス付きアイドルです。

持ち曲は「Hotel Moonside」ミステリアスな歌詞とかっこいいメロディが魅力です。

 

やたらめったらとキスをせがんでくるちょっとおませな17才。

彼女の基礎プロフィールですが

17歳
誕生日7月1日蟹座
身長162
体重:43㎏
3サイズ:86-55-84

で、並べ替えると

7月

16cm

kg

H8

W5

B8

 

と下一桁の数字が1~7まで全部あります。覚えやすいです。

 

さてそんな彼女なのですが、SRが6種類あります。

【蒼翼の乙女】

【夜色の花嫁】

【チアリングスター】

【追憶のヴァニタス】

【CDデビュー】

【ミッドナイトレイヴ】

です。CDデビューを除けばガチャ目玉もしくは上位報酬としての登場で入手難度はそこそこ…

 

 で、そのCDデビューを除いたSR5種には妙な共通性であるとか、リンク的なものを感じざるを得ないのです。

 

色んなアイドルいて色んなSRが存在しますけど、奏に関しては何かバックにあるものがはっきりしている様に感じます。

(こずえのSRが宇宙人設定をバックに持つように…というのは私の推測ですが興味があればこちらも読んでみてね

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=50131902

 

今回の記事ではこの「奏のテーマ」について迫っていきたいと思います。

 

というわけでまず簡単に、奏のSR、SR+に多いモチーフを挙げていきましょう。

主に、

 

      鏡

      水面

      青い羽

      翼

      夜空

     クローバー形状の建物装飾

 

です。

内訳としては、

 

鏡⇒蒼翼(特訓前)チアリングスター(特訓前)

水面⇒ヴァニタス(特訓前後)ミッドナイトレイヴ(特訓前)

青い羽⇒蒼翼(特訓後)花嫁(特訓後)

翼⇒蒼翼(特訓後)ヴァニタス(特訓後)

夜空⇒花嫁(特訓前)ヴァニタス(特訓前)ミットナイトレイヴ(特訓前)

クローバー形状の建物装飾⇒蒼翼(特訓後)花嫁(特訓後)ヴァニタス(特訓後)

 

って感じです。無理やり感ありますけど

見比べてもらうとわかると思います。

 

デレマスでSRが5種以上あるアイドルってそこそこいると思いますが、

ここまで共通要素あるの少ないんじゃないかな。

 

共通要素が多いこと=似たり寄ったりな絵柄になってしまう

のは素人目にも明らかなので、敢えてそれを狙うってことは何か意味があるんじゃないかなーと思う次第です。

 

というわけで上から順に要素を吟味していきたいと思います。

まず、ほぼ全種に共通する「鏡」と「水面」という要素についてですが、

我々日本人は「鏡」と「水」なんて聞くと「鏡花水月」なんて四字熟語を思い出してしまいますよね。

儚くて美しい様子、「アイドルとして」の17歳の少女にぴったりですよね。

背景にこの鏡と水があるということは「花」「月」の部分は奏が背負うことになります。

 

夜景が多いSRでも、月が映っていないのは速水奏その人が月を象徴するからではないでしょうか?

奏と月の関係性について、有名なのが花嫁+の

「誰も…月だけが見ていればいいわ、誓いってそういうものよ」

なんてセリフですが、このイラストにもやはり月は存在しません。

 

 察しのいい人は気付いたかもしれませんが、奏の持ち曲は「Hotel Moonside」だったりするので奏と月はまず無関係ではないでしょうね。

 

裏側が見えない月は秘密を抱えるミステリアスな奏にぴったりですよね。

普通の少女とアイドルとしての二面性という意味でも。

ここで「奏=月」で終わってもいいのですがせっかくなのでもうちょっと踏み込みましょう。

 

調べたところによりますと、月は各地で民族伝承として「死と再生」を司っているそうです。(地域による) 

満ち欠けする様は生きて死んでまた生まれてくる人間を想起させたのでしょうね。

 

そしてですね、死と再生といえば女神ペルセポネが出てきます。

冥界から帰ってきた女神ですね、彼女の象徴は「ザクロ」、そうですね

 

奏が初SRで食べていた果物です。

「月」と「死と再生」と「奏」がここで一旦繋がります。

 

ここで、私は奏のテーマはこの二面性にあるのではないかと考えました。

具体的には「死と生」です。アイドルに対して若干重い気はしますが置いといて。

 

そうやって絵柄を見ていくとですね、対称となる二つの要素が各所に見えるんですよ。

ヴァニタスで静まりかえっていた水面がレイヴで沸き上がっている

静と動」であるとか

蒼翼+で青かったドレスがヴァニタス+で真っ赤になっている

青と赤」とか、

ヴァニタス+では朽ちた像の翼があるのが蒼翼+では生身の翼(に見える)

嘘と真」とか。

 

これらは全部「死と生」のメタファーではないでしょうか。

 

そもそも奏は「死」を想起させるモチーフがかなり多いのです。

蒼翼のザクロからの「冥界」は前述の通りですし、

奏の色は蒼~赤で「紫」と言っていいと思いますが、紫の鏡なんて縁起の悪さそのものだしもちろん死を想起させる。

SRの名称である「ヴァニタス」も人間の死すべき定めとかの虚栄の儚さなんかを描いた作品のことを指しますし、

花嫁+の手に持つユリもキリスト系のお葬式で使われる云々(普通にユリのブーケは人気なそうなのでこれはおまけ程度に、でも黒紫は不吉なので避けられるそう)

そもそも散りゆく花だって「死」です。(ヴァニタス+絵柄及びセリフ参照)

死の女神の口付けなんて珍しい詩でもないし、ね。

 

加えて、他の二面性についてですが、

奏の初期Rの衣装はブラックオアホワイトという名前だったりします。

 

月の表側と裏側

実像と虚像(ここでは偶像でも)

普通の女の子とアイドル

 

限りなく似てるけど本物じゃない、まるで実物と鏡に映った像のような関係。

 

以上より、速水奏の背負うテーマは「死と生」なのではないかと考えました。

 

そこで最後に私が見たのはやはり最初のSRである蒼翼の乙女SRです。

 

青い翼の意味が気になりました。この青い羽は後のSRである花嫁+でも使われているのです。

かと言って青い羽で調べても募金しか出てこないので、青い羽を持つものについて調べました。

そう、青い鳥です。

 

青い鳥』はモーリス・メーテルリンク作の童話劇で

1908年発表、5幕10場

 

 

作品の主題は

死と生命の意味

でした。

 

wikipediaより)

 

ちょっぴり真実味を帯びたのではないでしょうか?

というところで考察終了です。

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こんな紙にまとめてました、大学生っぽい。

頑張って書いてたのですが途中からわけのわからないこじ付けになってたらごめんなさい、あとでこっそりDMで教えて。

 

あ、あとついでにこうやって考えてる内に一つ生まれた仮説なのですが

■速水奏・鏡面世界の住民説 

 なんてのがあってですね。

根拠は

・奏のビジュアルが左右対称であること

→反転してても気付かない

・和装をしないこと(楓アーニャ周子凛あたりは皆してる)

→和装で反転してしまうと死装束になってしまう

・蒼翼特訓前でまさしく鏡と実像で違う動きをしていること

なんて感じのだったのですが、よく見たらブラウスのボタンが普通にレディースなのであえなく却下されました。特訓後だけ鏡面世界っていうのもアリだと思うんだけど…いまいち根拠に欠ける。誰か考えて。

幽霊説とかも考えたんですけどちゃんとまとまんなかったです。上記の死との関わりとか17歳で時が止まってるのに大人っぽい、18歳になれなかった彼女の姿を見るとなんとなくそういうのを思い起こさずにはいられないのだけど…

 

あ、奏考察に関しては色んな人がやってるのでそれも見てみてね。

同人作家さんだとゑむ(http://www.pixiv.net/member_illust.php?id=560075)先生が奏愛すごくてすごいよ!!既刊買おうね!!!

持ち歌に関してもググれば色々考察出てくるので気が向けばぜひ。

 ※部分はこたび(@kotabi21)さんの考察からヒントをもらいました!

 

 

さてさて、まだまだ吟味する要素はたくさんあるし、

SR間のストーリー妄想とかも幅広く出来そうなのですが、一旦はここまでにして。

 

この記事をご覧になって少しでも奏に興味もしくはアイドル考察に興味を持ってくれた方がいたら嬉しいです、お話しましょう。

 

ではまた次の記事でお会いできましたら!

 

In other words,darling kiss me!(…fly me to the moon)