夜行バスと私


後日談というか、今回のオチ。


何故私が夜行バスに乗ると後ろの方かつ隣の人が来ない事が多いのか。それも急に、去年くらい、単身東京に向かいイベントに参加する様になってからだ。これを一種の怪奇現象であるとか、はたまたどこかの金持ちが私に窮屈な想いをさせないよう横の席を買い取ってくれているのか(そんなことをするなら新幹線のチケットを買って欲しいものだ。)
この件について割と本気で悩んだものだった。
偶然にしては出来すぎているし、半年乗り続けてずっと同じ様な配置なんてとんだVIP待遇だというものだ。

しかし、この世に偶然は存在せず、存在するのは事実とそれに対する因果関係のみである。

この話にも結局、普通に理由はある。
去年から「急に」と前段で表現したが、そこがミソである。

私は去年までは友達や弟と夜行バスに乗っていたのだ。

それが1人になった途端隣の席が空くということは何を意味するか。
単身、女性が夜行バスに乗る。
基本的に1人の女性の横に1人の男性を配置することはない。

そして去年より前までの私がそうであったように、女性は2人連れで夜行バスに乗ることが多い、つまり


余るのだ。

単身の女性は余りやすい。

ただそれだけの事だったのだ。

石油王が隣の席を買っていたわけでも、はたまた私の体重及び横幅に対し危険認定が出ていたわけでも何でもない。

わかってしまえば何ともないただの事実だ。
そこに不思議な要素は介在せず、ただ当然の結果として私の左横に今人は存在しない。

よく思い出してみる、隣の席に備え付けのブランケットは置いてあったか?否、それはつまり隣の人が来なかったのではない、元々いないことを示すだけである…。

私の事を気遣ってくれる石油王は存在せず、結局日常は日常で、非日常も異常も我々の前には現れない。

夜バスに乗って朝起きたら600km離れた地にいる方がよっぽど変だ。しかも4000円足らずで。

では、夜行バスの中の私には起こしてくれる妹はいないが(そもそも家でも起こしてはもらわない)この小さな箱が目的地まで無事に私を運んでくれるのを期待して筆を置きたいと思う。