速水奏のテーマとは?
鏡の中の世界があるのなら、
そこに映る私は私なのかしら?
--速水奏
こんにちは、こやです。今日私がお届けしたい文章は、
アイドルマスターシンデレラガールズに登場するアイドル、
「速水奏」についてです。
個人の見解に基づく考察ですので
自分のキャラ観を大事にしたい人、
考察苦手な人はバックしてください。
あと画像貼ってないので奏の絵柄把握してる方向きです、思い出しながら読んでね。
さて、彼女は言わずと知れたクール属性のボイス付きアイドルです。
持ち曲は「Hotel Moonside」ミステリアスな歌詞とかっこいいメロディが魅力です。
やたらめったらとキスをせがんでくるちょっとおませな17才。
彼女の基礎プロフィールですが
17歳 |
誕生日:7月1日(蟹座) |
身長:162㎝ |
体重:43㎏ |
3サイズ:86-55-84 |
で、並べ替えると
7月1日
162cm
43kg
H84
W55
B86
17歳
と下一桁の数字が1~7まで全部あります。覚えやすいです。
さてそんな彼女なのですが、SRが6種類あります。
【蒼翼の乙女】
【夜色の花嫁】
【チアリングスター】
【追憶のヴァニタス】
【CDデビュー】
【ミッドナイトレイヴ】
です。CDデビューを除けばガチャ目玉もしくは上位報酬としての登場で入手難度はそこそこ…
で、そのCDデビューを除いたSR5種には妙な共通性であるとか、リンク的なものを感じざるを得ないのです。
色んなアイドルいて色んなSRが存在しますけど、奏に関しては何かバックにあるものがはっきりしている様に感じます。
(こずえのSRが宇宙人設定をバックに持つように…というのは私の推測ですが興味があればこちらも読んでみてね
→http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=50131902
)
今回の記事ではこの「奏のテーマ」について迫っていきたいと思います。
というわけでまず簡単に、奏のSR、SR+に多いモチーフを挙げていきましょう。
主に、
鏡
水面
青い羽
翼
夜空
クローバー形状の建物装飾※
です。
内訳としては、
鏡⇒蒼翼(特訓前)チアリングスター(特訓前)
水面⇒ヴァニタス(特訓前後)ミッドナイトレイヴ(特訓前)
青い羽⇒蒼翼(特訓後)花嫁(特訓後)
翼⇒蒼翼(特訓後)ヴァニタス(特訓後)
夜空⇒花嫁(特訓前)ヴァニタス(特訓前)ミットナイトレイヴ(特訓前)
クローバー形状の建物装飾⇒蒼翼(特訓後)花嫁(特訓後)ヴァニタス(特訓後)
って感じです。無理やり感ありますけど
見比べてもらうとわかると思います。
デレマスでSRが5種以上あるアイドルってそこそこいると思いますが、
ここまで共通要素あるの少ないんじゃないかな。
共通要素が多いこと=似たり寄ったりな絵柄になってしまう
のは素人目にも明らかなので、敢えてそれを狙うってことは何か意味があるんじゃないかなーと思う次第です。
というわけで上から順に要素を吟味していきたいと思います。
まず、ほぼ全種に共通する「鏡」と「水面」という要素についてですが、
我々日本人は「鏡」と「水」なんて聞くと「鏡花水月」なんて四字熟語を思い出してしまいますよね。
儚くて美しい様子、「アイドルとして」の17歳の少女にぴったりですよね。
背景にこの鏡と水があるということは「花」「月」の部分は奏が背負うことになります。
夜景が多いSRでも、月が映っていないのは速水奏その人が月を象徴するからではないでしょうか?
奏と月の関係性について、有名なのが花嫁+の
「誰も…月だけが見ていればいいわ、誓いってそういうものよ」
なんてセリフですが、このイラストにもやはり月は存在しません。
察しのいい人は気付いたかもしれませんが、奏の持ち曲は「Hotel Moonside」だったりするので奏と月はまず無関係ではないでしょうね。
裏側が見えない月は秘密を抱えるミステリアスな奏にぴったりですよね。
普通の少女とアイドルとしての二面性という意味でも。
ここで「奏=月」で終わってもいいのですがせっかくなのでもうちょっと踏み込みましょう。
調べたところによりますと、月は各地で民族伝承として「死と再生」を司っているそうです。(地域による)
満ち欠けする様は生きて死んでまた生まれてくる人間を想起させたのでしょうね。
そしてですね、死と再生といえば女神ペルセポネが出てきます。
冥界から帰ってきた女神ですね、彼女の象徴は「ザクロ」、そうですね
奏が初SRで食べていた果物です。
「月」と「死と再生」と「奏」がここで一旦繋がります。
ここで、私は奏のテーマはこの二面性にあるのではないかと考えました。
具体的には「死と生」です。アイドルに対して若干重い気はしますが置いといて。
そうやって絵柄を見ていくとですね、対称となる二つの要素が各所に見えるんですよ。
ヴァニタスで静まりかえっていた水面がレイヴで沸き上がっている
「静と動」であるとか
蒼翼+で青かったドレスがヴァニタス+で真っ赤になっている
「青と赤」とか、
ヴァニタス+では朽ちた像の翼があるのが蒼翼+では生身の翼(に見える)
「嘘と真」とか。
これらは全部「死と生」のメタファーではないでしょうか。
そもそも奏は「死」を想起させるモチーフがかなり多いのです。
蒼翼のザクロからの「冥界」は前述の通りですし、
奏の色は蒼~赤で「紫」と言っていいと思いますが、紫の鏡なんて縁起の悪さそのものだしもちろん死を想起させる。
SRの名称である「ヴァニタス」も人間の死すべき定めとかの虚栄の儚さなんかを描いた作品のことを指しますし、
花嫁+の手に持つユリもキリスト系のお葬式で使われる云々(普通にユリのブーケは人気なそうなのでこれはおまけ程度に、でも黒紫は不吉なので避けられるそう)
そもそも散りゆく花だって「死」です。(ヴァニタス+絵柄及びセリフ参照)
死の女神の口付けなんて珍しい詩でもないし、ね。
加えて、他の二面性についてですが、
奏の初期Rの衣装はブラックオアホワイトという名前だったりします。
月の表側と裏側
実像と虚像(ここでは偶像でも)
普通の女の子とアイドル
限りなく似てるけど本物じゃない、まるで実物と鏡に映った像のような関係。
以上より、速水奏の背負うテーマは「死と生」なのではないかと考えました。
そこで最後に私が見たのはやはり最初のSRである蒼翼の乙女SRです。
青い翼の意味が気になりました。この青い羽は後のSRである花嫁+でも使われているのです。
かと言って青い羽で調べても募金しか出てこないので、青い羽を持つものについて調べました。
そう、青い鳥です。
『青い鳥』はモーリス・メーテルリンク作の童話劇で
1908年発表、5幕10場
作品の主題は
「死と生命の意味」
でした。
(wikipediaより)
ちょっぴり真実味を帯びたのではないでしょうか?
というところで考察終了です。
こんな紙にまとめてました、大学生っぽい。
頑張って書いてたのですが途中からわけのわからないこじ付けになってたらごめんなさい、あとでこっそりDMで教えて。
あ、あとついでにこうやって考えてる内に一つ生まれた仮説なのですが
■速水奏・鏡面世界の住民説
なんてのがあってですね。
根拠は
・奏のビジュアルが左右対称であること
→反転してても気付かない
・和装をしないこと(楓アーニャ周子凛あたりは皆してる)
→和装で反転してしまうと死装束になってしまう
・蒼翼特訓前でまさしく鏡と実像で違う動きをしていること
なんて感じのだったのですが、よく見たらブラウスのボタンが普通にレディースなのであえなく却下されました。特訓後だけ鏡面世界っていうのもアリだと思うんだけど…いまいち根拠に欠ける。誰か考えて。
幽霊説とかも考えたんですけどちゃんとまとまんなかったです。上記の死との関わりとか17歳で時が止まってるのに大人っぽい、18歳になれなかった彼女の姿を見るとなんとなくそういうのを思い起こさずにはいられないのだけど…
あ、奏考察に関しては色んな人がやってるのでそれも見てみてね。
同人作家さんだとゑむ(http://www.pixiv.net/member_illust.php?id=560075)先生が奏愛すごくてすごいよ!!既刊買おうね!!!
持ち歌に関してもググれば色々考察出てくるので気が向けばぜひ。
※部分はこたび(@kotabi21)さんの考察からヒントをもらいました!
さてさて、まだまだ吟味する要素はたくさんあるし、
SR間のストーリー妄想とかも幅広く出来そうなのですが、一旦はここまでにして。
この記事をご覧になって少しでも奏に興味もしくはアイドル考察に興味を持ってくれた方がいたら嬉しいです、お話しましょう。
ではまた次の記事でお会いできましたら!
In other words,darling kiss me!(…fly me to the moon)